小脳単純スパイクはサル上肢運動のダイナミクスを表現するか?

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
小脳プルキンエ細胞単純スパイクの発火頻度が腕運動のダイナミクスを表現するのかキネマティクスを表現するのかを調べるために、1頭のサルに2つの異なる粘性場の下で肘関節を中心とする屈曲、伸展腕運動をするように訓練した。訓練後、サルはそれぞれの粘性場の下でほぼ同じ速度波形で運動を遂行した。運動中の上腕二頭筋、三頭筋の筋電活動と小脳の腕運動関連領野の30個のプルキンエ細胞の単純スパイク発火を記録した。記録した試行群を粘性場の大小により2群に分けた場合と、速度の大小により2群に分けた場合で、速度、筋電活動、単純スパイクの時系列の群間の違いを情報量を用いて定量化した。その結果、単純スパイクは運動のキネマティクスというよりは運動のダイナミクスを表現することが示された。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-05-23

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク