側頭葉神経系での顔と表情の分析について
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概要
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サルとヒトの顔表情および単純図形を刺激として、注視タスク中にサルの側頭葉から神経細胞(1793個)の活動を記録した。顔に反応した180個の細胞は下部側頭葉底部、上側頭溝の下壁に分布していた。解析可能な86個の細胞について、それらの細胞の発火パターンが、表情や個体を分類する情報をコードしているか、さらにもっとおおまかな情報(顔(サルとヒト)と図形の分類など)もコードしているかどうかを調べるため、視覚刺激呈示(350ミリ秒間)中の情報量の経時的変化を解析した。その結果、発火の時間パターンのうち反応の立ち上がりの部分で大まかな分類情報を、続く持続的な反応でより詳細な分類情報をコードしていることがわかった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-10-11
著者
-
山根 茂
電子技術総合研究所
-
河野 憲二
電子技術総合研究所
-
上野 照剛
東京大学大学院医学系研究科医用生体工学講座:東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻
-
山根 茂
産業技術総合研究所 脳神経情報研究部門
-
菅生 康子
産業技術総合研究所 脳神経情報研究部門
-
山根 茂
電子技術総合研究所大阪ライフエレクトロニクス研究センター
-
菅生 康子
産業技術総合研究所
-
上野 照剛
東京大学大学院 医学系研究科 医用生体工学講座
-
菅生 康子
電子技術総合研究所
-
山根 茂
電子技術総合研究所脳機能研究室
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