画像生成過程の順モデル・近似逆モデルに基づく非線形視覚問題の一解法
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概要
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「視覚大脳皮質の計算理論」で提案されている視覚計算モデルの具体的なモデリングとして,画像生成過程の順モデル・近似逆モデルに基づく非線形視覚問題の一解法アルゴリズムを提案する.本手法では,2次元画像から3次元世界を推定するという非線形視覚問題を解く際に,画像データとの誤差による修正計算と,3次元世界の事前知識に相当する滑らか拘束による修正計算を分離しており,単純でかつ高速な計算方法を各々の修正計算において使うことができる.まず,本手法を定式化することによって,得られる解の最適性と繰返しアルゴリズムの収束性について示す.ここでは,画像生成過程の順モデルを線形近似し,滑らかさの評価関数を最小化するような線形最適化問題の解を近似逆モデルとして用いている.続いて,本手法をshape from shading問題に対して応用することによって,その有効性を確認する.ここでは,線形最適化問題の近似解を得るために,推定値(面の向き)の滑らかさを保存する拘束条件のもとで高速な広義ニュートン法により修正を行う.二つの修正計算を同時に行うIkeuchi and Hornの手法と比較し,少ない繰返し計算でより精度の良い解が得られることを数値実験により示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-12-25
著者
-
早川 秀樹
(株)atr人間情報通信研究所
-
川人 光男
株式会社国際電気通信基礎技術研究所 脳情報研究所
-
川人 光男
(株)atr計算論的神経科学プロジェクト
-
川人 光男
Atr人間情報科学研究所
-
和田 安弘
(株)ATR人間情報通信研究所
-
川人 光男
(株)atr人間情報通信研究所
-
早川 秀樹
(株)atr人間情報通信研究所((株)大阪ガス基盤研究所)
-
和田 安弘
川崎製鉄:(現)長岡技術科学大学 工学部
-
川人 光男
科学技術振興事業団川人学習動態脳プロジェクト:atr人間情報通信研究所
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