複数陰影画像からの形状・面反射率・光源方向・光源照度の推定
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概要
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拡散反射物体の形状,面反射率および光源方向,光源照度の4種類のパラメータを,複数枚の画像の画像強度データで構成される行列の分解により同時に求める方法を提案する.本手法では,6点以上の座標点の面反射率が一定であるという制約条件,若しくは6枚以上の画像の光源照度が一定であるという制約条件を用いている.この分解手法を用いれば,照度差ステレオ法では必要不可欠となっている光源方向を事前に与えなくても,面反射率の異なる領域を含んだ物体の形状と面反射率を同時に計算することができる.また,ノイズの多い環境下においても,観測する画像の枚数を増やすことによって,これら四つのパラメータの推定誤差を小さくすることができる.更に本論文では,照度差ステレオ法に基づく手法を使う上で問題となるshadow領域の取扱いについても言及し,複数枚の画像を用いるという立場からこの問題を解決する.最後に本手法の有効性を示すために,合成画像による数値実験とノイズの影響に関する評価,そして実画像による数値実験とその評価を行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-04-25
著者
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