遠隔学習環境における教授者の役割 : 学習者の気づきの引き出し
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概要
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学習の場において教授者が学習者に与える指示や助言は, 個々の学習を方向づける上で重要な役割を担う。遠隔学習環境においては, 教授者と学習者の対面する機会が少ないことから, 教授者が学習者の目標や学習過程における諸問題など個々の学習状況を把握して指示や助言を与えることが容易ではない。双方のコミュニケーションを活性化することが, 学習状況の把握や指示・助言に少なからず貢献することは明らかである(林, 2002)。筆者らは, 学習者への効果的な質問が気づきを引き出し, 学習者の主体的な取り組みによって問題解決や知識・技術の習得や向上につながると考える。このようなコミュニケーションの手法はコーチング(coaching)と呼ばれ, 米国のビジネスやプライベートの領域で既に活用されている。本稿では, 教授者と学習者間のコミュニケーションを支援するコーチングの理論を既に開発したWeb教材に導入し, 遠隔学習での学習モデルを提案した。
- 日本教育情報学会の論文
- 2003-08-09
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