ヒイロタケ色素について(第三報) : 色素産生に及ぼす無機塩の影響
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概要
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[Author abstract]We examined on the cultural condition added to forty kind of inorganic salts for the pigments production of HIIROTAKE (Trametes sanguinea). As results of the examination, IMgSO_4. 7H_2O, K_2SO_4, and Na_2SO_3 to the mixed medium was obtained a best amounts of the pigments, Mg^<++> ion was promoted on the mycelial growth and pigments production, but Fe^<+++>, Fe^<+++>, and Zn^<++> ion was not effected on the pigments production. In relation to periodic table, inorganic ions that are capable to promote the mycelial growth and pigments production was all present except to BaCl_2 inside of number twenty elements on the periodic table.[要約]1. ヒイロタケ色素の生成について、混合培地に種々の無機塩を0.1%添加し、その影響について検討した。2. 40種類の無機塩の添加区について検討の結果、11区が無機塩無添加の標準区より菌糸発育および色素生成を促進し、9区か余り影響を示さず、20区が阻害を示した。3. 硫黄を含む、MgSO_4・7H_2O・K_2SO_4・Na_2SO_3の3添加区が特に色素生成を促進した。4. 鉄イオン、亜鉛イオンを含む無機塩の添加は色素生成を阻害し、マグネシウムイオンは色素の生成を促進した。5. 色素生成の為には、順調な菌糸発育は必要条件であるが、ある種の無機塩添加は、菌糸の十分な発育かあっても色素の生成を阻害する結果を示したことから、菌糸発育と色素生成に必要な元素は、種頬、濃度が異なると思われる。6. 元素の周期律表との関連^<5)>では、菌糸発育及び色素生成を促進した無機イオンは、BaCl_2の例外はあるが、すべて、原子番号20番以内に存在した。
- 近畿大学の論文
- 1972-03-15
著者
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