Origin2400におけるRBオーダリングによる不完全ブロック分解前処理の性能評価
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概要
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大型で疎な正則行列を係数行列としてもつ連立1次方程式の解法のひとつにGMRES(m)法がある.通常,この方法に限らず反復法では前処理を用いて収束性を改善させる.前処理にも様々なものがあるが.ここではY.Saadらが提案した不完全LU分解(ILU)に類似した,消去に基づくブロック分解を利用した方法を使用する.この方法を用いると,与えられた連立1次方程式のほぼ半分の次元の方程式を反復法で解くことにより近似解を得ることができる。その結果,行列とベクトルとの積や反復回数を減少させ,計算量,記憶容量を削減することが可能となる.本稿では,この前処理を用いたGMRES(m)法と従来のGMRES(m)法の収束性などを数値実験によって比較し,本稿で提案した前処理の有効性を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-08-21
著者
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