9. 二糖類によってガラス包埋した凍結乾燥タンパク質の貯蔵時における安定性(第49回低温生物工学会研究報告)
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概要
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Residual biological activity of lactate dehydrogenase (LDH) freeze-dried in present of four kinds of disaccharides (i.e. trehalose (TRE), sucrose (SUC), maltose (MAL) and lactose (LAC)) was examined, and the stabilizing effect of dissacharides was compared and discussed based on water replacement and glass transition hypothesis. Every disaccharide protected LDH from stress induced by freeze-drying, although the protecting ability was almost same degree among them. However, the more residual moisture content of sample raised the LDH residual activity. This result will be explained by steric hindrance of water replacement by dissacharide. Although LDH lost all of the activity within one month during storage at the temperature above T_g, when the sample was in glassy state at the same temperature, the activity was enough kept. This will result from the immobilizing effect by glass transition. On the other hand, when the sample was stored below the T_g, TRE and SUC enough protected LDH during at least three months. However, MAL and LAC destabilized LDH by the browning reaction to LDH. It is thought that TRE has non-reactivity to protein and high T_g will work to protein as the most effective lyoprotectant among four disaccharides through the current research.
- 低温生物工学会の論文
- 2003-12-30
著者
-
鈴木 徹
東京海洋大学海洋科学部食品生産科学科
-
萩原 知明
東京海洋大学海洋科学部
-
鈴木 徹
東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 食機能保全科学専攻
-
高井 陸雄
東京海洋大学食品生産科学科
-
高井 陸雄
東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 食機能保全科学専攻
-
高井 陸雄
東京海洋大学
-
川井 清司
東京海洋大学海洋食品科学科
-
川井 清司
東京水産大学食品生産学科
-
萩原 知明
東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 食機能保全科学専攻
-
鈴木 徹
東京海洋大 大学院海洋科学技術研究科
-
Takai R
Tokyo Univ. Marine Sci. And Technol.
-
川井 清司
広島大学大学院生物圏科学研究科生物機能開発学専攻
-
鈴木 徹
東京海洋大
-
Suzuki Toru
Department Of Food Science And Technology Tokyo University Of Fisheries
-
萩原 知明
東京海洋大 海洋科学
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