高齢者のストレス対処行動に関する構成概念の検討
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概要
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本研究は、高齢者の精神的ストレスに関連する対処行動の測定尺度の開発に必要な基礎資料を得ることをねらいとして、対処行動に関する因子構造モデルを取り上げ、その適合度を共分散構造分析を用いて検討することを目的とした。調査対象(65歳〜84歳の在宅高齢者)は、層化多段無作為抽出法によって抽出し、調査員による留置法によって調査を実施した。回収された調査票のうち、本人が自記入で回答し、性別、年齢、対処行動に欠損値を有さない1,022名(男性603名、女性419名;平均年齢71.8歳、標準偏差4.85)の資料を分析に用いた。対処行動の概念枠組は2因子モデル、3因子モデル、二次因子モデルとして構築した。それらの適合度を共分散構造分析で検討し、因子モデルの適合度を示すGFI、AGFI、RMSEAが、2因子モデル(『積極的一逃避的対処行動』)、3因子モデル (『問題解決的-感情調節的-回避的対処行動』)、ならびに「積極的対処行勤」「サポート利用」「消極的対処行動」を一次因子、「対処行動」を二次因子とする二次因子モデルにおいて、許容範囲にあることを明らかにした。考察では、高齢者の対処行動に関する概念枠組のあり方について検討した。
- 1998-00-00
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