耐ソフトウェアタンパ・プロセッサ(セキュアアーキテクチャ,「ハイパフォーマンスコンピューティングとアーキテクチャの評価」に関する北海道ワークショップ(HOKKE-2007))
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概要
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プログラムを解析や改ざんから守るセキュア・プロセッサが研究されている.セキュア・プロセッサは,プログラムを暗号化して配布し,プロセッサ内部で復号化を行い,実行するもので,ソフトウェアによるタンパだけでなく,ハードウェアによるタンパも防ぐことができる.しかし,メモリアクセスに暗号処理が必要となるため,プログラムの実行速度は低下する.そこで,現在行われているタンパの多くはソフトウェアによるタンパであり,これを防ぐだけで大半のタンパに対応できるという考えから,本論文では,ソフトウェアによるタンパを防ぐモードを持った耐ソフトウェアタンパ・プロセッサを提案する.耐ソフトウェアタンパ・プロセッサはメモリアクセスに暗号処理を必要としないため,高速な実行ができる.さらに,シミュレータを用いて,セキュア・プロセッサよりも速度低下を軽減した実行が可能であることを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-03-01
著者
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入江 英嗣
東京大学大学院情報理工学系研究科
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五島 正裕
東京大学情報理工学系研究科
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坂井 修一
東京大学大学院工学系研究科
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五島 正裕
東京大学大学院情報理工学系研究科
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入江 英嗣
科学技術振興機構
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坂井 修一
東京大学 情報理工学系研究科
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清水 一人
東京大学大学院情報理工学系研究科
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坂井 修一
東京大学大学院 情報理工学系研究科
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