選択的キャッシュ・アロケーション:マルチスレッド環境におけるキャッシュ利用効率の向上手法

元データ 2010-07-27

概要

マルチスレッド実行環境における共有キャッシュでは,スレッド間でメモリ・アクセスが競合し,パフォーマンスが大きく低下してしまう恐れがある.そのため,従来より競合を緩和する研究が数多くなされてきた.従来の研究の多くは,スレッド毎のメモリ・アクセスの性質に着目し,競合を起こしやすいスレッドに対し,リソースへのアクセスに何らかの制限を加える.一方我々は,ロード命令単位の挙動に着目し,より細粒度にリソースへのアクセスを制御する手法を提案する.具体的には,キャッシュに置いてもほとんどヒットしないラインをロードする命令に対し,キャッシュ・ラインをアロケートしないように制御する.提案手法を 2 スレッド間で共有される L2 キャッシュに適用し,評価を行った結果,IPC が最大で 24.2%,平均で 2.9% 改善した.

著者

中條 拓伯 東京農工大学
堀部 悠平 東京農工大学
三輪 忍 東京農工大学
五島 正裕 東京大学情報理工学系研究科
塩谷 亮太 東京大学大学院情報理工学系研究科
五島 正裕 東京大学大学院情報理工学系研究科
塩谷 亮太 東京大学情報理工学系研究科:日本学術振興会
中條 拓伯 東京工大学大学院工学研究科
ハイハー グェン 京都大学情報学研究科
中條 拓伯 東京農工大
中條 拓伯 東京農工大学大学院工学府

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