ハードウエアによるMPI派生データ型通信の支援(通信アーキテクチャ)

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概要

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MPIの派生データ型は、メモリ上に不連続に存在するデータを1つの型として定義することで、1回の関数呼び出しで不連続なデータの通信を可能にし、効率的な並列アプリーションを開発するのに役立つ。しかし、多くのMPIの実装における派生データ型による通信は、その処理に不連続なメモリアクセスを伴うなどの理由により、性能が悪いという問題があった。そこで我々は、ハードウエアの支援により派生データ型通信の性能を向上させる手法を提案してきた。本論文では、実際に派生データ型通信を支援する機構を、メモリスロット装着型ネットワークインタフェースであるDIMMnet-2の試作基板に追加実装した。そして、実装した機構を利用するMPIライブラリを開発し、その性能を派生データ型通信のバンド幅によって評価した。その結果、追加実装した機構を利用する場合、利用しない場合に比べて約2.6倍のバンド幅を観測することができた。
一般社団法人情報処理学会の論文
2006-11-28

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