ウサギにおける抗生物質投与による下痢の発症とclostridiaの増加
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
抗生物質による下痢の発症をウサギを用いて調べた. ウサギに各種抗生物質を静脈注射にて単回投与した結果, sulbactam/cefoperazone, cefmetazole, clindamycin, piperacillin, aspoxicillinではウサギの下痢発症率が40%以上であった. sulbactam/cefoperazoneによって下痢を起こしたウサギの盲腸内容物はClostridium difficile enterotoxin検出キットに陽性反応を示すと同時にC. difficileが分離された. 一方, cefmetazoleによって下痢を起こしたウサギについてはC. difficileとの関連は認められなかった. しかし, 下痢発症個体の腸内からはclostridiaが高い菌数で検出され, その一部はClostridium innocuumとClostridium sporogenesであった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1996-12-25
著者
-
熊谷 進
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
熊谷 進
国立医薬品食品衛生研究所
-
熊谷 進
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻
-
春日 文子
国立感染症研究所
-
工藤 由起子
国立予防衛生研究所食品衛生微生物部
-
森下 芳行
国立予防衛生研究所食品衛生微生物部
-
長岡 芳昭
国立予防衛生研究所細菌・血液製剤部
-
春日 文子
国立予防衛生研究所食品衛生微生物部
-
熊谷 進
国立予防衛生研究所食品衛生微生物部
-
工藤 由起子
国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部
-
春日 文子
国立医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部
-
春日 文子
国立予防衛生研究所 食品衛生微生物部
-
春日 文子
感染研
-
熊谷 進
東大
-
工藤 由起子
医薬品食品衛生研
-
春日 文子
感染症研
-
熊谷 進
国立予防衛生研究所
-
森下 芳行
国立予防衛生研究所
関連論文
- カビ毒の毒性 : 未解決の課題
- 家禽におけるアフラトキシンの組織中残留と卵中への移行(短報)(公衆衛生学)
- 平成20年度 厚生労働科学研究(食品の安心・安全確保推進研究) 清涼飲料水における微生物を原因とする苦情
- 清涼飲料水における微生物を原因とする苦情事例の解析
- Vibrio vulnificus の清水港湾内における分布
- 小麦玄麦, 小麦粉, および小麦粉を原料とする生地, 生麺の微生物汚染に関する文献調査
- Byssochlamys spp. 同定のための遺伝子指標の評価
- 腸管出血性大腸菌Ol57およびサルモネラ汚染種子における保存期間での菌の生存とその発芽野菜における汚染
- 酸性条件下における腸炎ビブリオO3:K6株の生残性
- 免疫磁気ビーズ法および酵素基質培地を用いたTDH産生性腸炎ビブリオO3:K6の自然汚染貝からの検出
- 腸管出血性大腸菌O157 : H7によって実験的に汚染した野菜種子に関する研究
- 豚Eperythrozoon suis抗体検出ELISA法の確立(公衆衛生学)
- 鶏肉によるカンピロバクター感染のリスク評価 (特集 カンピロバクター食中毒)
- カンピロバクター食中毒のリスク評価 (特集 カンピロバクター食中毒の実態と対策)
- 香辛料におけるサルモネラの生残性と調理食品中での増殖性
- 季節と食中毒 夏場の腸炎ビブリオ対策
- 免疫磁気ビーズ法と寒天重層法の併用による損傷したYersinia enterocolitica O:8の検出(公衆衛生学)
- 国内の海産物の調査研究と腸炎ビブリオ対策
- 発色酵素基質を用いた腸管出血性大腸菌026の選択分離培地に関する検討
- 醤油及び醤油構成成分中における腸管出血性大腸菌O157:H7の消長
- ウサギにおける抗生物質投与による下痢の発症とclostridiaの増加
- 危害分析重要管理点(HACCP)システムによる食品の衛生管理
- 液卵製造工程のモニタリングによる微生物学的問題点の調査とその改善について
- 魚介類からの Vibrio vulnificus の定量検出方法の検討
- WHOによる新しい疫学プロジェクト-食品由来疾病被害疫学調査グループ : The Foodborne Diseases Burden Epidemiology Reference Group : FERG
- 子どもの健康づくりと食事 : 子どもの食と衛生
- 日本学術会議の新体制について
- リスク認知はどのようになされているか
- ICMSFによる微生物規格基準設定の考え方
- 国際的な微生物規格基準設定の考え方
- 国際食品保全学会 (International Association for Food Protection) 2006年学術大会IAFP 2006に参加して
- 微生物学的リスクアセスメント : その動向と実際
- 抗原特異的IgYのヒト腸管内での安定性に関するin vitro評価法 : 食品
- 小麦製粉工程におけるデオキニバレノールとニバレノールの減衰
- FAO/WHOによる卵のサルモネラ・エンテリティディス汚染の Risk Characterization
- 日本の疫学データを用いたサルモネラ感染の Hazard Characterization
- 鶏卵の生食に伴うSalmonella EnteritidisのExpisure Assessment
- 食中毒細菌の加熱致死特性に関する基礎的研究
- 炭素源資化性分析を用いた環境汚染糸状菌の同定および同定精度の向上
- 糸状菌の流動パラフィン重層法による長期保存後の生存性
- チーズホエータンパク質濃縮物(CWPC)中のグリコマクロペプチドはLPS-刺激脾臓細胞におけるIgA産生を亢進する
- チーズホエータンパク質濃縮物(whey protein concentrate, WPC)に含まれる生理活性物質の検索 : 食品
- 長崎県沿岸における Vibrio vulnificus の分布と環境因子
- 日本における液卵の微生物品質とサルモネラ感染についての解析
- 食品における腸管出血性大腸菌O157およびO26の検査法に関する通知法に向けての取り組みについて
- 食品における腸管出血性大腸菌O157およびO26の検査法
- 醤油及び醤油構成成分中における腸管出血性大腸菌O157:H7の消長
- ヒト腸管細胞のサルモネラ感染に対する特異的抗体IgYの防御作用 : 食品
- 国内の冷凍パン生地, ならびに原材料の汚染実態調査
- 市販の生食用カット野菜, カット果実およびスプラウトの微生物汚染調査
- 技能試験データに基づく細菌数の不確かさの推定
- 食の安全とカビ毒 (科学は食のリスクをどこまで減らせるか--食の安全科学) -- (真菌(カビ毒))
- 湯がきによる市販野菜汚染細菌の死滅に関する研究
- 有害化学物質のバイオコントロールによる小麦製品の高度安全性確保の研究
- 特異抗体IgYによるサルモネラ菌の生化学的性質の変化 : 食品
- 食事成分に対するマウス胆汁中の特異抗体の検出(食品-化学(蛋白質・動物)-)
- 市販 ELISA キットによる玄麦中デオキシニバレノールの迅速簡易スクリーニング法の評価
- サルモネラ感染症, 腸管出血性大腸菌感染症, カンピロバクター感染症
- トリコテセンによる感染症抵抗性低下
- サルモネラ感染に対する液性及び細胞性免疫防御へのデオキシニバレノールの影響
- サルモネラ・エンテリティディスの感染に対する deoxynivalenol の影響
- マイコトキシン規制の設定方法
- 食品の微生物学的リスクアセスメント (特集1 食品のリスクアセスメント)
- 鶏卵における Salmonella Enteritidis の微生物学的リスクアセスメント : FAO/WHOによるプロジェクト
- N-メチル-N'ニトロ-N-ニトロソグアニジン(MNNG)によるマウスの腫瘍発生と貧血(短報)
- 小麦におけるデオキシニバレノール汚染レベルの暫定基準について
- セフメタゾール起因性下痢症のウサギからのエンテロトキシン産生 Clostridium sporogenesの分離
- シンポジウム「食の安全科学をめざす獣医疫学とリスク評価」の概要
- クロロホルム耐性菌のBALB/cノトバイオートマウスの小腸ポリポージスに対する抑制効果
- 連続流動培養装置によって培養されたヒト腸内フローラによる数種のマイコトキシンの分解性
- 小麦製粉工程におけるデオキニバレノールとニバレノールの減衰
- 獣医公衆衛生をめぐる状況と対応
- 培養細胞を用いた麻痺性貝毒及びシガテラ毒素の検出
- O-157によるアウトブレイクを防ぐには
- くらしの最前線(79)食中毒の被害をより正確に把握するために
- 赤カビ病に関わるマイコトキシンの毒性と小麦におけるDON汚染レベルの暫定基準について
- 免疫担当細胞に対するトリコテセンの毒性
- 食品の安全性確保のための規格基準と検出法の重要性 (総特集 培養不能細菌--VNC研究の現状と課題) -- (4章 VNC状態を想定した基準作りの考え方)
- 授乳中の母ラットにおける糞便細菌叢の変動 特にEscherichia coliの菌数増加について
- ノトバイオ-トマウスにおけるクロロホルム耐性細菌による盲腸の縮小並びに大腸菌および腸球菌の発育制御
- 座長の言葉
- JECFAによる評価
- 鶏肉中のカンピロバクター・ジェジュニ/コリの食品健康影響評価
- 日本における液卵の微生物品質とサルモネラ感染についての解析
- 平成19年度 厚生労働科学研究(食品の安心・安全確保推進研究) 食品の保存と微生物
- 桐たんすの変色部に生育した糸状菌の分離および同定
- 腸内細菌によるaflatoxin B1分解の機序に関する研究
- アルカリ水溶液中におけるAflatoxin B1の紫外部吸収スペクトルと螢光の変化
- アルカリ水溶液中におけるAflatoxin B1の変化
- ラットの腸内由来細菌によるafltoxin B1の分解
- ラット腸内フローラによるaflatoxin B1の分解
- ノトバイオートマウスにおけるクロロホルム耐性細菌による盲腸の縮小並びに大腸菌および腸球菌の発育制御
- LC-MS/MSによる米中のシクロクロロチンの定量分析
- 米国で2011年に発生した生鮮果物関連の大規模食中毒アウトブレイク
- 冷凍流通食品の流通実態と課題
- アフラトキシンB_1の生体内運命
- Survival of Biofilm-Forming Salmonella on Stainless Steel Bolt Threads under Dry Conditions
- 各種pH,塩濃度および温度条件によるVibrio parahaemolyticus 03:K6の増殖動態
- 各種手洗い法の洗浄効果の検討
- 異なるタイプのステンレス表面におけるサルモネラ・エンテリティディスの生残とふき取り法による菌の回収