ラットの腸内由来細菌によるafltoxin B1の分解

概要

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1. AFB1分解能を有したラット由来のふん便混合培養菌液から,嫌気性細菌として, Clostridium sp., Bacteroides sp.およびCatenabacterium sp.の3種10菌株,好気性細菌として, Pseudomonas aeruginosa, Proteus mirabilis, Streptococcus sp.そしてE. coliの4種6菌株を分離した. 2. AFB1と嫌気性細菌3種10菌株との, 37°C, 72時間嫌気培養により3菌株のCatenabacterium sp.で27.4〜35.5%のAFB1分解を認めた. 3. 好気性細菌4種6菌株において, P. mirabilis Y250,9%, Streptococcus sp. Y 526.9%そしてP. aeruginosa Y1では25.0%のAFB1の減少とともにBxを認めた. 4. P. mirabilis Y2と他の好気性菌株との組合せにおいて, P. mirabilis Y2とStreptococcus sp. Y4, Y5あるいはY6の組合せで85.6〜100%の分解,そして6菌株全部の組合せでは78.8%の分解率を示したが,他の組合せでは, 26.0%以下であった. 5. P. aeruginosa Y1, P. aeruginosa Y1とP. mirabilis Y2, P. aeruginosa Y1とStreptococcus sp. Y4,および6菌株全部の組合せにおいて, AFB1の減少とともにBxを認めた. Rf値等からAFR0に類似の物質と思われる. Bxの生成にP. aeruginosa Y1の関与が示唆された.
社団法人日本農芸化学会の論文