ラット腸内フローラによるaflatoxin B1の分解
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概要
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1. 4種の供試培地(BPYK, PYG, GN, BHI培地)からのAF B1添加回収実験における72時間放置において,BPYK, PYG, GN培地(pH 6.8)では90%以上の回収率であった. 2. 培地のpHによるAF B1への影響を検討した結果, pH 5.5〜6.8の範囲では,培地の種類および放置時間に関係なく影響は認められなかった. pH 7.5の24時間放置で減少が出はじめ,pH 8.5の24時間放置のBPYK培地での回収率は約46%,他の培地での回収率は約55〜60%と,いちように回収率の低下を認めた. 3. ラット腸内フローラを接種した培地のpHは,接種後24時間では酸性側に傾き,時間の経過とともに上昇し, 72時間培養後では中性前後を示した. 4. AF B1添加培地で腸内フローラを72時間培養した場合,AF B1の減少を認めた. 5. AF B1の減少とともに, TLCプレート上に明るい脊色の蛍光をもつ未知の物質を認めた.Rf値等から, AF R0に類似しているものと思われる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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森下 芳行
国立予防衛生研究所食品衛生微生物部
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伊藤 嘉典
国立感染症研究所 食品衛生微生物部
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粟飯原 景昭
国立予防衛生研究所食品衛生部
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粟飯原 景昭
財団法人 マイコトキシン検査協会
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伊藤 嘉典
国立予防衛生研究所食品衛生部
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