小麦におけるデオキシニバレノール汚染レベルの暫定基準について
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概要
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2001 年にJECFA(The Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives)により, デオキシニバレノール(DON)の暫定一日摂取耐用量として1 kg 体重当たり1 μg という値が示された.我が国においても,小麦汚染DON によるヒト健康 に対するリスクが懸念されたため,国内で流通している小麦玄麦を対象として汚染実態調査を行った.その結果,一部玄麦について,上記の暫定一日摂取耐用量を越える摂取量を招来することが懸念されたため,厚生労働省はとりあえず小麦中のデオキシニバレノール汚染レベルについて暫定基準値(小麦玄麦1 kg 当たり1.1 mg)を示し,それに基づいて行政指導を行うこととした.あわせてDON の分析方法も示した.
- 日本マイコトキシン学会の論文
- 2003-01-31
著者
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熊谷 進
東京大学大学院農学生命科学研究科
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田中 敏嗣
神戸市環境保健研究所 新型インフルエンザ検査チーム
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田中 敏嗣
神戸市環境保健研究所
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熊谷 進
東京大学 大学院農学生命科学研究科
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熊谷 進
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医公衆衛生学研究室
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田中 敏嗣
東京理科大学
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Kumagai S
Graduate School Of Agricultural And Life Sciences The University Of Tokyo
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熊谷 進
東京大学大学院農学生命研究科
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