柿樹の挿木発根に関する研究 : 第 1 報柿樹新梢の挿木発根に及ぼす黄化処理の効果について

概要

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(1) 柿樹新梢の黄化処理及びオーキシン併用が, 挿木発根に及ぼす効果について観察した。(2) 黄化処理及び緑化期間はそれぞれ30日∿45日の間であつた。黄化処理の効果は, オーキシンの種類及び処理時期にかかわらず, 発根率及び発根量に明らかに示された。黄化処理区59.5%の発根率に対し, 無処理区平均29.5%で約2倍量多く発根した。(3) IBA処理は2,4,5-Tpに対して, 一般に発根率及び発根量ともに多い傾向を示した。すなはちIBA53.6%に対し, 2,4,5-Tpは35.7%の発根率を示した。発根量ではIBAは平均9.5本, 2,4,5-Tpは4.5本であつた。(4) 6月14日に挿植したものと7月3日に挿植したものとでは, 発根率に大差はなかつたが, 発根量には差が認められた。すなわち前者は平均根数10.2本に対し後者は4.5本であつた。(5) 黄化処理とIBAを併用した場合, その発根率は91%の高率であつた。
神戸大学の論文