クリ樹の葉, 新梢, および前年枝における N, P, および K の季節的動き
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概要
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クリ樹の生長週期を新梢伸長, 新梢肥大, および落葉・休眠の3期に区分して, 葉, 新梢, および前年枝のN, PおよびKの動きを調査した。(1) 新梢伸長期 急速な葉の形成に伴なつて, 成分, 特にNは主として葉に配分される。従つて枝梢内のN濃度は漸次低下の傾向である。(2) 新梢肥大期 枝梢の肥大に伴なつて成分は枝梢内に増加する。Nに対し, KおよびPの集積が著しい。皮部のK, 木部のPはこの時期の後半急速に減少する。(3) 落葉・休眠期 枝梢中のPおよびKの変動は少ないが, Nは増加し集積が行なわれる。(4) 以上, 樹の先端部の生活において, 7∿9月はNに対し, K, Pが主導的であり, 秋および春∿初夏はNが主導的である。
- 神戸大学の論文
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