茎頂培養によるニホンナシの繁殖

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概要

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ニホンナシ品種'幸水'及びその実生の茎頂培養によって得られたシュートを用い, in vitroでの発根の条件並びにシュートの齢あるいは素質と発根の関係を調べた。発根培地の好適NAA濃度は0.5∿1.0mg/lで, 処理5∿7日後, NAAを含まない培地に移すとシュート基部のカルス形成が少なく, 根の発達が良好であった。シュート基部の500mg/ιNAA短時間浸漬も有効であった。実生及び品種由来のシュートは7∿10日の暗黒処理で発根率が増加した。しかし, 処理日数が長いと, とくに品種シュートでは枯死個体を生じた。品種シュートは4∿5回の継代培養によって, その生育がよくなり, 発根率が増加した。また, 実生及び品種シュートとも増殖培地にGA_4 1mg/lを加えると, その生育がよく, 発根率が増加した。鉢上げ後, 実生由来の発根個体は正常に発育したが, 品種では生存個体が得られなかった。
神戸大学の論文

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