ブドウ・キャンベルアーリーの摘粒に関する研究 (第2報) : NAAの処理部位と摘粒効果ならびに光合成産物(^<14>C)の転流への影響(園芸農学)

概要

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本実験はキャンベルアーリーを用い, 処理部位を変えてNAAの摘粒効果を調査し, 併せて光合成産物の転流におよぼすNAAの影響をみるために行なった。NAAの処理部位は花穂, 葉面および全面とし, 100および200ppm溶液を満開時に散布した。また, 結果枝上の花穂直上の葉に^<14>CO_2を吸収同化させ, 満開時の光合成産物の転流におよぼすNAAの影響を調査した。1) NAAは葉面処理と全面処理において正常粒数を減少させ, 摘粒効果がみられた。一方, 果穂処理と全面処理において無核小果粒を著しく増加させた。2) NAAは果粒の肥大を促進した。また, NAA処理により糖および酸が減少し, その傾向は果粒肥大の著しい全面処理ならびに葉面処理において著しかった。また, 高濃度処理でより顕著であった。3) NAAは花穂処理および全面処理において果穂軸の伸長, 湾曲を起させ, 高濃度処理でより大きかった。また, 果穂軸の湾曲は葉面処理でも若干みられた。4) NAAは処理3時間後では, 同化葉からの^<14>C同化物質の移行に大きな影響を与えず, いずれも主に花穂, 同一結果枝上の先端部, 副梢ならびに地下部新根に移行がみられた。しかし, NAA処理3日後には, ^<14>C同化物質は結果枝先端部および副梢への移行が抑制され, 下方節位のsource葉や巻ひげに若干移行した。その傾向は葉面処理で著しく, 花穂処理でも若干みられた。花穂への^<14>C同化物質の移行は特に著しい変化はみられなかった。
神戸大学の論文

ブドウ・キャンベルアーリーの摘粒に関する研究 (第2報) : NAAの処理部位と摘粒効果ならびに光合成産物(^<14>C)の転流への影響(園芸農学)

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