Solanum acaule の葯培養における花粉カルス形成に関わる要因

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概要

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1)耐霜性および各種耐病虫性を有するバレイショ野生種S. acauleの11系統および栽培種2種を用い,葯培養過程に影響を及ぼすと考えられる2,3の要因について検討を加えた。2)花粉の発育段階が葯培養に及ぼす影響を調査した結果,花粉カルスが形成されたのは一核期初期∿一核期中期の花粉を含む葯にほぼ限られた。3)培養前の蕾に対する低温前処理の効果を調査した結果花粉カルスの形成には5℃の下で2日間処理を行なうのが最適であった。2日以上の低温前処理は,葯壁や花糸カルスの形成を増長する傾向がみられた。4) S. acauleの11系統を用い,葯培養におけるカルス形成率を系統間で比較した。acl-C, D, E, Tの生態型間にはカルス形成率およびカルスの形態に著しい差異が認められた。また,acl-Tの自殖種子後代の系統間でもカルス形成率が若干異なった。
神戸大学の論文

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