バレイショ近縁種における種の分化 : ・メキシコ産2倍程8.0鮒2κ05舳に対する南米産2倍種数種のゲノム類縁関係
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概要
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メキシコ産2倍種S.verrucosum(ver,2n=24,Demissa群)と下記南米産2倍程(2n=24)のゲノムの類縁関係を細胞遺伝学的観点から検討し,次の結果を得た。供試南米産2倍程はCommersoniana(COM)群所属のS.chacoense(chc),S.commersonii(cmm)及びS.saltence(slt)とTuberosa(TUB)群のS.rybinii(ryb)及びS.stenotomum(stn)の5種であった。verとの交雑能力(受粉花当りのF_1植物数)で,TUB群2倍程は25.15〜46.09,COM群2倍程は4.26〜11.67の値を示し,また前者は正逆で,後者は父親としてのみ交雑可能であった。verとTUB群2倍程とのF_1雑種は第1中期細胞数の76〜98%で規則的な染色体対合12_IIを示し,第1後期及び第2中期の染色体行動にもさしたる異常がみられたかった。花粉稔性は両親のそれに比べ20%前後の低下を示した。一方,cmmを除くCOM群2倍種とverとの雑種も,花粉稔性が両親より約30%低下したほかは上記の雑種とほとんど変りたかった。しかしver×cmmの雑種では,調査細胞の半数余に細胞当り1個の転座ヘテロに起因すると足される4連もしくは3連染色体の形成がみられ,それが両親よりも40%近い花粉稔性の低下をもたらしていた。
- 1979-06-01
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