トマトの胚軸組織切片の頂芽側における高頻度の二倍体再生
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概要
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トマトの胚軸切片由来再生植物体の染色体構成を調査した.胚軸切片の頂芽側からの再生植物体では観察した個体の85.3%が二倍体であり,高頻度で二倍体が再生することが明らかとなった.一方,基部側からの再生植物体においては高頻度で染色体倍加個体が認められ,四倍体および混数体の合計が67.9%であった.胚軸切片の両端からの拡散性オーキシンを測定した.内生オーキシンの極性移動により基部側では切片あたり14pgのIAAが存在したが,頂芽側では検出不可能であった.これらの結果は高濃度のIAAによって染色体倍加が誘起されることを示唆する. 培地に添加するサイトカイニンとしてカイネチンを用いた場合には,基部側から再生した植物体はすべて二倍体であったが,他の3種類のサイトカイニン(ゼアチン,2-1p,およびBAP)を用いた場合には倍数体および混数体が高頻度で観察された.この結果より,サイトカイニンの種類が染色体倍加の頻度に影響すると考えられる.
- 日本育種学会の論文
著者
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三十尾 修司
神戸大学大学院農学研究科
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上島 脩志
神戸大学大学院農学研究科
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上島 脩志
神戸大農
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上島 脩志
神戸大学農学部
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朝倉 史明
神戸大学農学部
-
澤野 稔
神戸大学農学部
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三十尾 修司
神戸大学農学部
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澤野 稔
神戸大農
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三十尾 修司
神戸大学農学研究科
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