日本人のビタミンE, K, B_6, B_<12>推定摂取量(自然科学編)

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日本食品脂溶性成分表及び日本食品ビタミンK・B_6・B_<12>成分表と国民栄養調査をもとに算出したビタミンE, K, B_6, B_<12>推定摂取量は,以下の通りであった。1)ビタミンEは各地域で成人男性では所要量程度,成人女性では所要量の1.2〜1.3倍で許容上限摂取量の範囲であった。全国で経年的にほぼ一定であり,調査期間(昭和48年〜平成9年)の平均値は,10.1mgであった。経年的に地域による相違が減少した。全調査地域で油脂類の寄与率が最も大きく,ビタミンE摂取量の多い地域では高値を示した。野菜(緑黄色)の寄与率は全調査域で経年的に増加する傾向がみられた。2)ビタミンKは各地域で成人男性では所要量の3.4〜4.1倍,成人女性では所要量の4.0〜4.9倍で許容上限摂取量の範囲であった。全国で経年的な増加傾向がみられ,調査期間(昭和48年〜平成9年)の平均値は,239.0μgであった。経年的に地域による相違が減少した。全調査地域で魚介類の寄与率が最も大きく,ビタミンE摂取量の多い地域では高値を示した。3)ビタミンB_6は各地域で成人男性では所要量の1.1〜1.2倍,成人女性では所要量の1.4〜1.6倍で許容上限摂取量の範囲であった。全国で経年的にほぼ一定であり,調査期間(昭和48年〜平成9年)の平均値は,1.8mgであった。全調査地域で経年的に穀類,魚介類,獣鳥鯨肉類と寄与率が変化していく傾向がみられた。4)ビタミンB_2は各地域で成人男性では所要量の4.8〜6.6倍,成人女性では所要量の4.0〜5.5倍で許容上限摂取量の範囲であった。全国で経年的な増加傾向がみられ,調査期間(昭和48年〜平成9年)の平均値は,10.9μgであった。経年的に地域による相違が減少した。全調査地域で魚介類の寄与率が最も大きく,ビタミンB_<12>摂取量の多い地域では高値を示した。
千葉県立衛生短期大学の論文

日本人のビタミンE, K, B_6, B_<12>推定摂取量(自然科学編)

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