豚ロース切り身の栄養価の実態とその理論的栄養価の算出について(自然科学編)

概要

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昭和60年国民栄養調査の成績によると日本人は,国民1人1日当たり平均71. 7gの肉類を摂取している。なかでも豚肉が最も多く27 5gでその38%を占めている。これを地域的にみると,千葉県の属する関東1ブロック(茨城県,千葉県,東京都,神奈川県)は豚肉摂取量が最も多く,1人1日35.2 gを摂取し,国民平均の約13倍である。さらに,食品群別摂取栄養比率をみると,国民1人1日当たり,エネルキー3.5%,蛋白質5.9%,脂肪9.9%,ビタミンB_117 4%,ビタミンB25%を豚肉から摂取していることがわかる。したがって関東1ブロックである千葉県の食品群別摂取栄養比率は,さらに高いと考えられる。また,豚肉は日本食肉格付協会により制定された豚肉枝肉の分割及び整形方法により販売されている。なかでも背ロースは,通常ロ-スと呼ばれ外側が厚い脂肪に囲まれ柔らかく味も最高である。したがって,ロースは日本料理,西洋料理,中国料理などに広く用いられ,あらゆる調理法が行われている。そこで,この豚ロース肉100 g 切り身について千葉市内における栄養的実態を知り,さらに豚ロースの献立からの栄養価計算を実測栄養価に近似させることを検討し,よりよい食生活指導の一助とすることを目的とし,本研究を行った。
千葉県立衛生短期大学の論文

豚ロース切り身の栄養価の実態とその理論的栄養価の算出について(自然科学編)

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