市販離乳食の硝酸イオンおよび無機質の含有量(自然科学編)

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概要

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乳児の硝酸イオンの高濃度摂取は危惧されているため,市販離乳食に含まれる硝酸イオン含有量及び無機質について小型反射式光度計を用いて測定をした。その結果,(1)今回調査した市販離乳食の5形態のうち,硝酸イオンの値が最も高かったのは「裏ごし」で,最も低かったのは「フレーク」であった。しかし,全試料においてADIに対する硝酸イオンの割合が100%を超過することなく,適切な摂取を厳守している場合は,安全・安心な市販離乳食が販売されていることがわかった。(2)硝酸イオン,無機質の値が最も高かったのは「裏ごし」で,それは加工度が低く野菜の組織の破壊が少ないためと推測した。加工度を高くすることにより,硝酸イオンを低減する効果があると考えられた。(3)無機質についてはそれぞれの目安量・推奨量を超過することはなく,無機質の摂取を市販離乳食のみで補うのは難しいことがわかった。なお,本研究は千葉県立衛生短期大学における研修中に行った結果である。

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