蛋白質の過剰摂取がメン羊の尿中窒素成分の分布に及ぼす影響

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概要

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反芻家畜における飼養条件と尿中窒素成分の分布との関係を明らかにする一還として,メン羊4頭を用いて,蛋白質の過剰摂取(要求量の100〜300%)が尿中への尿素,アンモニア,クレアチニン,クレアチン,アラントイン,尿酸,馬尿酸および総アミノ酸の排泄に及ぼす影響を調べた。結果は次のとおりである。1)クレアチンとアラントインを除くすべての成分の排泄量は,可消化窒素量との間に有意な(P<0.05,P<0.01)正の相関があった。2)可消化窒素1gに対する各成分の排泄量の増加割合は,尿素が0.88gと非常に大きかったが,他の成分はすべて20mg以下と小さかった。3)全窒素に対する割合についてみると,蛋白質摂取量の増加にともない,尿素の割合は大きくなったが,他の成分はすべて小さくなった。また,尿素の割合は最も大きく,蛋白質を要求量の300%摂取したときに87%に達した。他の成分はすべて3%以下であった。
帯広畜産大学の論文
1988-11-30

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