離乳時期が子牛の尿素利用に与える影響

概要

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3ヵ月齢以前の子牛に尿素飼料を給与して,満足できる増体量が得られるか,ならびに,離乳の時期が子牛の尿素利用に与える影響について検討する目的で,ホルスタイン種雄子牛24頭を用いて,2週齢から13週齢までの11週間,飼養試験を実施し,以下の結果を得た.1. 離乳時期の違い(4週齢と7週齢)により飼料(ミルクリプレーサー,スターター,乾草)摂取量に著しい差が生じたが,養分の摂取割合(NRC養分要求量に対する)には大きな差はなかった.2. 全期間をとおしてみると,4週齢で離乳した子牛は,7週齢で離乳したものより飼料要求率が高かったが,増体量はほぼ同じであった.3. 4週齢で離乳した子牛は,離乳直後の増体は悪いが,その後,回復し,7週齢から13週齢までの平均1日当たり増体量では,7週齢で離乳したものより高い傾向を示した.4. 尿素を給与した子牛は,大豆粕を給与したものと同様に発育し,NRC標準どおり,または,それ以上の増体量を示した.5. 4週齢という早い時期に離乳しても,子牛の尿素利用に悪影響を与えないものと思われた.
社団法人日本畜産学会の論文