コンフィグレーション空間内のパスに注目した少林寺拳法の技の熟練度の評価法

概要

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スポーツ・芸術や演技などのいろいろな分野で名人芸と言われるものをコンピュータで分析することができれば、技術の指導に大いに役立つ。そのためには、それぞれの分野での人の動きの特徴をコンピュータを使って解析することが必要である。人体を回転関節によって構成された関節物体とみなすと、人体の姿勢は各関節の角度の組で表すことができる。また、人体の動きは、角度の組の取り得る空間-コンフィグレーション空間-中のパスとして表現することができる。このようにして、パスを調べることによって、人体の動きを定量的に評価することが本研究の目的である。少林寺拳法センターの協力を得、実際に少林寺拳法の技のコンフィグレーション空間のパスを求め、評価に応用してみた。我々の研究グループでは、これまで、人体の姿勢をフィッティングモデルによって入力し、逆動力学をもちいて技の解析を行なったり、木構造関節物体で手と腕をモデル化し、コンフィグレーション空間を境界つき多様体とみなし、特異コンフィグレーションの概念を用いた技の運動学的解析なとの研究を行なってきた。
社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07