骨格系のフィッティングによる人体構造のモデリング

概要

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スポーツ科学においては人体をモデル化し、動きを数値的に解析することが必要である.そうすることによって、熟練者のどのような動きが優れているかがわかり、そのような動きを習得するためにどのような鍛錬が必要かわかるからである。しかし、これまでのモデルは人間の各部分を1つのセグメントとして考えており、それでは、人体の複雑な3次元形状や物理構造に依存する、機械とは違った、人間特有の動きを表現することができず、微妙に異なる運動を同一視してしまったり、人間が現実的にはできない動きまでをもしてしまうものであった。このようなモデルをスポーツインストラクションに利用しようとしても、競技者は微妙な力の入れ具合について知ることができず、トレーニング方法についても確信を持つことができない。この点を解決するためには骨格などの内部構造までを考慮した人体モデルが必要である。本研究では下半身の骨格系のモデルを構築し、これを画像上の人物像とフィッティングさせるためのアルゴリズムを提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15