剛体の力学を用いた人体の安定度の解析
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概要
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スポーツ解析システムにおいて、人体または人体のモデルから得られた情報をもとに人体の安定度を解析することは重要な課題の一つである.本稿では、人体の安定度の解析法を提案する。まず、ステレオ画像から3次元座標表示を得た人体に対し、剛体の力学を適用することにより、両足にかかる床からの外力に対する制約を求める。その制約と、摩擦力に対する制約など基本的な制約を同時に満たしているかを調べることによって、その人体が静止できるかを判定する。また、その判定条件を用いて、人体の体勢を一つの状態と考えたときの状態空間内の安定度を調べる。そして、静止領域から非静止領域への移行あるいはその逆の移行を最急降下法を用いて実現することにより、状態空間内の静止領域と非静止領域の境界付近について解析する。その後、実際の人体の動きと状態空間内の移行の関連性を調べることにより、判定条件及び安定度の妥当性を評価する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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