並列組立における誤差の打消しとその利用

概要

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機械による自動組立は工業生産の各局面で実用化されつつある。組立工程における組立誤差は部品の工作精度、および部品を組み合わせる際の作業精度に起因する。部品の工作精度は設計段階でtolerance(許容誤差)として指定される。通常、複合部品の誤差はそれを構成する部品の誤差の累積(cumulative tolerance)として静的に評価される。設計段階では累積誤差はwozst-caseとして評価される場合が多い。評価した累積誤差が大きくなりすぎる部品は設計の段階で検出され、設計し直される。多くの場合にはtoleranceをより厳しいものとすることとなる。一方実際の組立では誤差の打ち消しが起こるために、wozst-caseの評価と比べて組立が楽な場合が多い。本論文では、並列な組立をすると逐次的な組立に比べて誤差の累積が少ない場合について考察する。組立工程の設計において並列な組立を考慮することができれば、誤差の設定がwozst-caseの場合に比べて有利になる。並列な組立をする場合、組立機械が複数必要であるかまたは工程数が増加することによりコストが高くなる一方、部品工作のコストを下げることができる。合計のコストはどちらが高いかは応用、場合によるが、ここにトレードオフを設定することができる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25

並列組立における誤差の打消しとその利用

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