市販魚介類およびその加工品中のヒスタミン含有量調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東京都において,ヒスタミンを原因とする食中毒などは,ここ20年間においてほぼ毎年発生しており,いわし,さば,あじなどの赤身魚によることが多い.そこで,ヒスタミンをはじめ5種の不揮発性アミンについて市販の魚およびその加工品637検体について調査をした.また,ヒスタミンの生成は細菌が関与することから水分活性などを測定した.その結果,ヒスタミンが66検体から5〜340 mg/100 gの範囲で検出され,その大半はいわし類の干物であった.同時にチラミンが5〜51 mg/100 の範囲で43検体,プトレシンが5〜42 mg/100 の範囲で26検体,カダベリンが5〜180 mg/100 の範囲で64検体およびスペルミジンが5〜8 mg/100 の範囲で5検体から検出された.また,ヒスタミンが検出された干物試料の水分活性は0.68〜0.96であった.
- 公益社団法人 日本食品衛生学会の論文
著者
-
斉藤 和夫
東京都健康安全研究センター
-
観 公子
東京都健康安全研究センター
-
牛山 博文
東京都健康安全研究センター
-
新藤 哲也
東京都健康安全研究センター
-
観 公子
東京都健康安全研セ
-
牛山 博文
東京都健康安全研究センター多摩支所食品衛生研究科
-
斉藤 和夫
東京都健康安全研セ
関連論文
- 組換え農作物の安全性評価のための食品成分データベースの作成
- グレープフルーツジュースおよび健康食品中のフラノクマリン類含有量調査
- HPLCによる食品中の合成甘味料の一斉分析法
- 食品中のアセスルファムK, サッカリン及びアスパルテームの分析法
- 輸入食品中の放射能濃度(平成17年度)
- 輸入食品中の放射能濃度(平成16年度)
- 輸入食品中の放射能濃度--平成15年度
- 輸入食品中の放射能濃度(12)平成14年度
- 輸入食品中の放射能濃度(第11報)平成13年度
- 各種ジャガイモ中のグリコアルカロイド含有量調査
- 市販食品中の特定原材料(卵, 乳)の検査事例
- ジャガイモ中のα-ソラニン, α-チャコニンの含有量および貯蔵中の経時変化
- 有機リン系農薬分析時に食品から検出された未知ピークの同定
- キャピラリー電気泳動による食品中の食用タール色素の分析
- 6.アジア産野菜中の残留農薬(第25回農薬残留分析研究会)
- りんご,なしおよびメロン中のカプタホール,シへキサチン, 1-ナフチル酢酸およびキントゼンの同時抽出分析
- GC-FTDによるかんきつ類中のイマザリルおよびイマザリル代謝物の分析
- 残留農薬分析時にキウイフルーツから検出された化学物質
- HPLCによる農産物中マレイン酸ヒドラジドの簡易分析
- 農産物中のN-メチルカルバメート系農薬及びその代謝物の一斉分析法
- アロエ飲料中のバルバロイン関連化合物の含有量及び保存中の挙動
- アロエ飲料中のバルバロイン関連化合物の構造解析
- 蛍光検出HPLCによる食品中5種の酸化防止剤の同時分析法
- 市販ベビーフード中の残留農薬実態(1996年4月〜1998年6月)
- ラック色素製品中の色素成分及びその他成分の分析
- 天然添加物中の総臭素分析
- キャピラリー電気泳動法によるブドウ果皮色素及びエルダベリー色素の二酸化硫黄の測定
- 缶詰食品及びレトルト食品(水産加工食品)中のビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)及び関連化合物の分析
- 日本人のB群(食品の常成分としても存在する化合物)食品添加物の一日摂取量調査研究[1995〜1996年度の調査結果]
- HPLCによる食品中のネオテーム,アリテームおよびアスパルテームの同時分析法
- 自然毒による食中毒(講座)
- 食品からの遺伝子組換え体の検知状況
- 輸入食品中の放射能濃度(10)平成12年度
- アブラソコムツによるヒスタミン食中毒
- Physicochemical Characteristics and Antitumor Activities of a Highly Branched Fungal (1→3)-β-D-Glucan, OL-2,Isolated from Omphalia lapidescens
- Activation of Complement and Limulus Coagulation Systems by an Alkali-Soluble Glucan Isolated from Omphalia lapidescens and Its Less-Branched Derivatives. (Studies on Fungal Polysaccharide. XXXIX)
- Structure and Antitumor Activity of the Less-Branched Derivatives of an Alkali-Soluble Glucan Isolated from Omphalia lapidescens. (Studies on Fungal Polysaccharide. XXXVIII)
- 原料生薬に含まれる有害物質の実態調査(4)タイソウについて
- 市販茶中有機リン系農薬の残留実態と茶湯中への移行
- 魚介類の腐敗に伴う不揮発性アミン類の生成とその消長
- 日本人のA群食品添加物(食品の常成分として存在しない食品添加物)の世代別、食品群別及び地域別一日摂取量調査研究
- 赤酢から検出された指定外色素のLC/MSによる確認
- 食品中のカフェイン,テオブロミン及びテオフィリンの含有量
- HPLCによる食品中のカフェイン,テオブロミン及びテオフィリンの同時分析法
- 通気蒸留装置及びHPLCを用いた食品中の残留亜硫酸の分析
- イオンクロマトグラフィーによる巻貝(軟体動物)中テトラミンの分析及び調理による消長
- 化学物質及び自然毒による食中毒等事件例(平成17年)
- 化学物質及び自然毒による食中毒等事件例--平成16年
- タンパク質濃縮キットを応用した特定原材料の検査法
- 硫黄化合物を含む食品中の亜硫酸分析における比色法の問題点とその改良
- 化学物質及び自然毒による食中毒等事件例--平成15年
- HPLCによる食品中の21種のタール色素の分析法
- くさやの加工品から検出された不揮発性アミン及び揮発性塩素窒素の由来について
- Enzymatic Interconversion of Aflatoxin B_1 and Aflatoxicol by Rhizopus sp.
- イオン対高速液体クロマトグラフィーによる柑橘類及びバナナ中のチアベンダゾール, ジフェニル及びオルトフェニルフェノールの分析
- 杜仲葉を主原料とした健康食品中のゲニポシド酸及びカフェインの分析
- 化学物質及び自然毒による食中毒等事件例(第19報)平成13年
- Production of Aflatoxins and Aflatoxicols by Aspergillus flavus and Aspergillus parasiticus and Metabolism of Aflatoxin B_1 by Aflatoxin-non-producing Aspergillus flavus
- アロエ含有食品中のバルバロイン含有量及びその安定性
- 市販魚介類およびその加工品中のヒスタミン含有量調査
- 化学物質及び自然毒による食中毒等事件例(20)平成14年
- 自然毒及び化学物質による食中毒の概要(昭和55年〜平成9年)
- イワシの蒲焼によるヒスタミン食中毒
- 化学物質及び自然毒による食中毒等事件例(18)平成12年
- 固相抽出法を用いた食品中の不揮発性腐敗アミンの分析法
- 食品中の銅クロロフィリンナトリウム分析における指標成分
- 高速液体クロマトグラフィーによる柑橘類中のイマザリル, ジフェニル, チアベンダゾール, オルトフェニルフェノール及びバナナ中のイマザリル, チアベンダゾールの分析
- はじかみ(生姜)から検出された不明色素の構造
- ブルーベリーエキスを含有する健康食品中のアントシアニンの分析
- 加工食品中の特定原材料検査(小麦)におけるPCR法の検討 (食品等に関する調査研究)
- エゾバイ科巻貝(軟体動物)の唾液腺,可食部及び内臓中のテトラミン含有量
- キノコ中のシアン含有量及び調理による消長
- Further Examination on the Structure of an Alkali-SOluble Glucan Isolated from Omphalia lapidescens : Studies on Fungal Polysaccharide. XXXVI
- Structural Analysis of an Acidic Polysaccharide from Ganoderma lucidum (Studies on Fungal Polysaccharides. XXXV
- 市販魚介類およびその加工品中のヒスタミン含有量調査
- 外国製のトウモロコシおよびジャガイモ加工食品からの遺伝子組換え体の検知
- GC-FTDによるかんきつ類中のイマザリルおよびイマザリル代謝物の分析
- 醤油もろみ中のチラミンの生成
- GC/MSによるリンゴ果汁中のパツリンの定量および確認法
- 食品中の銅クロロフィル及び銅クロロフィリン分析法
- 乾燥いちごから検出された不明赤色色素の構造解析
- 食用油脂中のクエン酸イソプロピル分析法
- 食品中糖アルコールのHPLC定量法およびLC-MS確認法
- 外国製のトウモロコシおよびジャガイモ加工食品からの遺伝子組換え体の検知