栄養指導に関する研究 : 第12報 大学生の食生活について
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概要
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S大学国際学部の学生88名について,食生活の実態を把握するためにアンケート調査を行い,次のような結果を得た。1)自宅外通学者は58.0%で,そのうち独り暮らしが78.4%あり,また,84.3%は賄い付きでない学生であった。2)健康状態については,半数以上の者が,疲れやすい方,体がだるいことが多いと訴えている。3)過半数の者は日常に運動する習慣がない。4)BMI判定の結果で正常域であるにもかかわらず,自分は肥満であると意識している者が多い。5)朝食は過半数の者がほとんど毎日欠食している。また,独り暮らしの者は昼食は学生食堂を利用しているが,夕食はほとんど外食にたよっている。6)栄養素等摂取状況はビタミンC以外はすべて不足傾向であった。食品群別摂取状況をみても緑黄色野菜,牛乳の摂取量が少ない。7)食品や料理のバランス・組合せに対する意識は過半数の者はほとんど考えていない。8)自宅通学者に比べ自宅外通学者は,体がだるいことが多い,疲れやすい方,物事に対してやる気がわかないと体の不調を多く訴えている。9)肥満を意識している者の6割以上は,食品の料理のバランス・組合せについてほとんど考えていない。10)食品や料理のバランス・組合せに対し意識していない者の方が,体がだるいことが多い,疲れやすい方,物事に対してやる気がわかないの訴えが多い。また,緑黄色野菜や牛乳の摂取量についても少ないことが分かった。
- 鈴鹿短期大学の論文
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