看護学教員の倫理的行動に関する研究 : 倫理的行動指針の探求
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概要
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本研究は、看護学教員の倫理的行動の全貌とその背景にある道徳的規範を解明することにより、看護学教員の職業活動における活用可能性の高い倫理的行動指針を導くことを目的とした。倫理的行動指針は、(1)看護学教員の倫理的行動の解明、(2)その背景にある道徳的規範の解明による指針の導出、(3)看護学教員による指針活用可能性の検討、(4)倫理学者による指針の確証性検討の4段階を経て導いた。全国の看護学教員319名から収集したデータをBerelson,B.の内容分析の手法を用いて分析した結果、看護学教員の倫理的行動を表す44カテゴリが明らかになった。カテゴリへの分類の一致率は70%以上であり、カテゴリが信頼性を確保していることを示した。次に、Krippendorff, K.の手法を参考にし44倫理的行動の背景にある道徳的規範を推論し、その意味内容の類似性に基づき分類することにより、看護学教員の倫理的行動指針を導出した。(3)(4)の段階を経て、この指針の活用可能性・確証性を確認した結果、最終的に18項目の指針とした。これらを考察した結果、看護学教員の倫理的行動指針18項目は、専門職などに従事する人に必要とされる行動の方向性7側面を包含するとともに、この指針を反映した行動をとるための要件を示唆した。
- 日本看護教育学学会の論文
- 2006-03-31
著者
-
村上 みち子
群馬県立県民健康科学大学
-
舟島 なをみ
千葉大学
-
野本 百合子
愛媛県立医療技術大学
-
舟島 なをみ
国立看護大学校
-
野本 百合子
千葉大学
-
野本 百合子
愛媛県立中央病院
-
野本 百合子
千葉大学看護学部広報渉外委員会
-
野本 百合子
愛媛県立医療技術大学保健科学部看護学科
-
野本 百合子
愛媛県立医療技術短期大学 第1看護学科
-
野本 百合子
愛媛県立医療技術短期大学第二看護学科
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