入院患者の安静度別による手指細菌汚染の実態

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概要

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安静度の異なる患者間で,手指の汚染に違いがあるのかを明らかにしたいと考え,患者の手指の表面に付着した細菌を培養して,細菌数と細菌の種類を調べた。その結果,採取部位である指腹・指間ともに床上安静で入浴不可能な就床患者の手指が細菌により最も汚染されていた。次いで洗面所・トイレ歩行可能で入浴不可能な患者であり,次が歩行自由で入浴可能な患者の順であった。検出した細菌はグラム陽性芽胞形成桿菌及びグラム陽性球菌,グラム陰性通性嫌気性桿菌であった。この結果を患者の清潔に関する行動と排泄の方法とで照らし合わせたところ,入院患者の手指の清潔は,洗面の方法や排泄方法の違いが影響していることが明らかになった。
順天堂大学の論文
1996-03-29

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