A看護系大学の地域貢献活動に関する研究 : 地域住民の期待と今後の課題

概要

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【目的】A看護系大学に対する地域住民の期待と要望を明らかにし,今後の地域貢献活動について検討する。【方法】閲覧許可を得た住民基本台帳から層化無作為法により抽出した大学近隣地域に居住する20歳以上の住民合計600名を対象とし,郵送法による質問紙調査を行った。調査には文献検討に基づき作成した大学に対する期待や個人特性に関する自作質問紙を用いた。【倫理的配慮】順天堂大学医療看護学部研究等倫理委員会の承認を得た。【結果】返送された質問紙は196部(回収率32.7%)であった。対象者の性別は男性87名(44.4%),女性106名(54.1%),年齢は平均57.2歳,居住地域,家族構成は多様であった。A看護系大学に期待する活動は,<医療についての情報提供>が最も多く,次いで<看護についての情報提供>,<家庭でできる介護についての講習会>の順であった。大学に対する要望には医療・看護に関する情報提供や講習会の開催に加え,市民との交流の機会の増加や近隣の小・中学校との連携を求める意見が存在した。【考察】公開講座の開催など従来の活動の継続と住民の要望に応える地域貢献活動の充実が今後の課題である。また,市民サークルや小・中学校等との連携の可能性について検討する必要性が示唆された。

A看護系大学の地域貢献活動に関する研究 : 地域住民の期待と今後の課題

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