<原著論文>身体の清潔への援助に関する研究内容の分析 : わが国における研究論文に焦点を当てて
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概要
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本研究の目的は,身体の清潔の援助に関する看護学研究の内容を分析し,身体の清潔の援助に関する知識が研究的にどのように蓄積されているかを明らかにし・基礎看護学教育の教育内容を検討するための基礎資料とすることである。データは,1992年から1999年までのわが国の主要な看護系学会誌や看護系雑誌に掲載された研究論文とし,内容分析の手法を用いて分析した。その結果,身体の清潔の援助に関する看護学研究の領域として14のカテゴリに分類でき,さらに次の5つに分類できた。すなわち(1)清潔行動および清潔の援助が対象の心身に及ぼす影響に焦点を当てた研究,(2)清潔の看護技術が対象の心身に及ぼす影響に焦点を当てた研究,(3)清潔に用いる物品・補助具に焦点を当てた研究,(4)身体の汚染状況と清潔の援助間隔に焦点を当てた研究,(5)清潔の介助者に焦点を当てた研究である。身体の清潔の援助に関して,科学的に裏付けとなる研究が蓄積されていることが明らかとなり,それらの内容をふまえて教育内容を精選する必要性が示唆された。
- 順天堂大学の論文
- 2001-03-29
著者
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鈴木 淳子
順天堂医療短期大学基礎看護学
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服部 惠子
順天堂医療短期大学
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山口 瑞穂子
順天堂医療短期大学
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島田 千恵子
順天堂医療短期大学基礎看護学
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小元 まき子
順天堂医療短期大学基礎看護学
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田中 志寿子
順天堂医療短期大学基礎看護学
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服部 恵子
順天堂医療短期大学 看護学科
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山口 瑞穂子
順天堂医療短期大学基礎看護学
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島田 千恵子
厚生労働省看護研修研究センター
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島田 千恵子
順天堂医療短期大学 看護学科
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島田 千恵子
順天堂医療短期大学
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