看護技術の学習初期における自己学習に影響を与える因子 : 基礎看護技術実技試験を実施して

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概要

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本学では,学生が授業で学んだ基礎的知識・技術を統合し,対象に合わせて応用・展開できるよう,自主的学習を促している。そのひとつの方法として,基礎看護技術では1年次の前期と後期の終わりに,実技試験を実施する。実技試験は,状況に合わせた看護技術ができるように条件設定した事例を学生に提示して自己学習を促した後,技術の評価を行う。今回,実技試験前の自己学習がどのように行われたかを調査することにより,学生の自己学習に影響を与える因子を明らかにしたいと考えた。調査の対象は,本学の平成4年度入学生1年次100名である。調査の結果及び提示した事例の分析などから,学生の自己学習に影響する因子として以下の結論を得た。1)患者の状態がイメージしにくく,援助の方法を判断する要素が不明確な場合,学習は減退する。2)技術に対して自己評価が可能なものは,学生が達成感を得ることができ,学習は促進される。3)技術を行うにあたって準備が煩雑なものは学習意欲を減退させる。
順天堂大学の論文
1994-03-25

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