本学における基礎看護教育の効果を考える : 卒業生の実態調査から

概要

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本学は平成元年短期大学へと移行して7年目になる。しかし,本学の教育評価は,まだ,明らかにしていない。そこで卒業生が自分の受けた教育をどのように評価しているか把握する必要があると考え,卒業生381名を対象にアンケート調査を試み284名から回答を得た。その結果,本学の卒業生の約8割は順天堂関連病院に就職し,保健婦資格者も含め9割近くが臨床看護婦として働いている。将来看護大学への進学を希望している者は約3割である。卒後,専門書をよく読む者は1割もなく,学会への参加も同様に少ない。自分自身の評価については知識面では約1割が,技術面では約2割の者ができていると評価し,態度面については約6割が肯定的な評価をしている。また,本学の教育に対しては,のびのびした雰囲気の中でゆとりをもって学ぶことができた,先生が親身になって熱心に指導してくれた,看護だけでなく幅広く人間性が養われたなどの記載があった。学生時代に興味がもてた科目は基礎看護学・成人看護学・臨床医学であり,学生時代にもっと勉強しておけばよかった科目として約7割の者が解剖生理を挙げている。就職して困ったことは,知識不足,技術の未熟さであった。大学に対する要求としては,臨床実習に関するものが多かった。以上本学では,人間性を養うことは出来たが,知識・技術の修得はまだ十分ではないという卒業生像が明らかになった
順天堂大学の論文
1996-03-29

本学における基礎看護教育の効果を考える : 卒業生の実態調査から

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