看護職者の職業経験に関する研究 : 病院に勤務する看護婦に焦点を当てて
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概要
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本研究の目的は、病院において職業を継続している看護婦の職業経験を説明する概念を創出し、その総体から看護婦の職業経験の特徴を明らかにすることである。研究方法論には、看護概念創出法を適用した。データは、5年以上就業を継続している看護婦15名を対象として半構造化面接により収集した。結果として,職業を継続している看護婦の職業経験を説明する次の6つの概念が創出された。6つの概念とは、【I.問題克服による看護実践能力の獲得と役割の深化】【II.日常生活構造の変調と再構築】【III.組織構成員との関係形成と維持】【IV.発達課題達成と職業継続の対立】【V職業継続への迷いと選択】【VI.看護職への理解進展と価値基準の確立】である。これら6つの概念は、病院に勤務する看護婦が、看護婦の職業特性に関わる経験と共に、職業に従事する女性に共通の経験や成人期にある職業人と共通の経験をしながら、職業を継続していることを示唆した。また、職業経験の総体は、看護婦が職業を継続する過程において、看護実践能力に加え責務の遂行に必要不可欠な能力を獲得し、職業人として、人間として成長・発達している状況を示した。
- 日本看護教育学学会の論文
- 2001-03-31
著者
-
舟島 なをみ
千葉大学
-
鈴木 美和
天使大学
-
定廣 和香子
群馬県立医療短期大学大学設置グループ
-
定廣 和香子
千葉大学看護学部
-
鈴木 美和
千葉大学大学院看護学研究科博士後期課程
-
定廣 和香子
千葉大学大学院博士後期課程
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