目標達成度と満足度が高い看護婦・士の特性の探索 : キング目標達成理論を基盤にして

概要

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本研究の目的は、患者との相互行為における目標達成度と満足度の両者に共通して関係する看護婦・士の特性の探索である。測定用具には、(1)看護婦・士目標達成行動尺度、(2)Nursing Job Satisfaction Scale日本語版、(3)対象特性調査紙を用いた。対象者は無作為に抽出した全国の一般病院47施設に所属する1180名の看護婦・士であり、郵送法によりデータを収集した。質問紙回収数は655(回収率55.5%)であり、有効回答は519であった。分析には、相関係数の算出と検定、t検定、分散分析を用いた。結果は、目標達成度と満足度の両者に共通して関係する16変数((1)年齢、(2)家族への責任状況、(3)収入、(4)院外研修受講経験、(5)仕事に対する価値観、(6)仕事に対する価値づけの程度、(7)職業選択の動機、(8)就業理由、(9)職業継続意志、(10)所属病院における勤務継続意志、(11)ロールモデルの有無、(12)臨床経験年数、(13)看護学実習指導経験、(14)所属病棟に対する満足感、(15)所属病棟の適性に対する認識、(16)勤務形態)を明らかにした。これらに対する考察は、目標達成度と満足度の両者と看護婦・士の特性に関する理論発展に向けて検証すべき4仮説を提示した。
日本看護教育学学会の論文
2001-03-31