新人看護師の指導体制としてのプリセプターシップに関する研究の動向

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本研究は、新人看護師の指導体制としてのプリセプターシップに関する研究の動向を解明し、新人看護師教育の発展に向けて必要な研究課題の検討を目的とする。CINAHLと医学中央雑誌を用い、キーワードをpreceptorship, preceptor, new graduate nurse, プリセプターシップ、プリセプターなどに設定し、1982年から2003年までに発表された文献を検索した。その結果、新人看護師の指導体制としてのプリセプターシップに焦点を当てた67件(国内51件、海外16件)の研究を検索でき、これを分析対象とした。研究の種類・対象を分析した結果は、量的研究が82.1%、および指導担当者であるプリセプターを対象に含む研究が65.6%を占めていることを明らかにした。また、Berelson, B.の内容分析の手法を用いて分析した結果は、プリセプターシップに関する研究内容を表す13カテゴリを明らかにした。13カテゴリとは、【プリセプターシッププログラム導入による教育効果】【プリセプターシップが新人看護師にもたらす教育効果】などであった。Scott, W.A.の式によるカテゴリへの分類の一致率は、83.3%、83.2%、74.9%であり、カテゴリが信頼性を確保していることを示した。考察の結果は、今後の研究課題として次の4点を示唆した。(1)わが国と海外のプリセプターシップの相違の解明、(2)プリセプターシップに関わる現象の質的帰納的な解明、(3)プリセプターに求められる能力の客観的な解明、(4)プリセプター育成の教育プログラム開発に資する研究成果の産出である。
日本看護教育学学会の論文
2005-03-31

新人看護師の指導体制としてのプリセプターシップに関する研究の動向

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