学習ニードアセスメントツール-臨床看護師用-の開発

概要

論文の詳細を見る
本研究の目的は、院内教育プログラム立案の支援に向け、病院に就業する看護職者の学習ニードアセスメントツールを開発することである。尺度の開発は、次に示す3段階の手続きを経た。3段階とは、(1)質的帰納的研究の成果を基盤とした質問項目の作成と尺度化、(2)質問項目の内容的妥当性の検討と修正、(3)1次・2次調査実施による尺度の信頼性・妥当性検討であった。完成したアセスメントツールは、28質問項目からなる6段階のリカート型尺度である。1次調査においては、看護職者1315名に質問紙を郵送し、839名から回答を得(回収率63.8%)、そのうち750名の有効回答を分析した。結果は、クロンバックα信頼性係数が0.95であり、尺度が内的整合性を確保していることを示した。また、看護実践能力の高い者(t=6.01, p=0.00)、職業継続意志のある者(t=7.54, p=0.00)がそうでない者よりも学習ニードアセスメントツールの総得点が高く、尺度が既知グループ技法による構成概念妥当性を確保していることを示した。2次調査においては、看護職者59名を対象としてテスト・再テストを実施した。その結果、総得点の相関係数が0.86(p=0.00)であり、尺度が安定性を確保していることを示した。これらの結果は、本研究が開発した尺度が信頼性・妥当性を確保していることを示す。
日本看護教育学学会の論文
2006-03-31

学習ニードアセスメントツール-臨床看護師用-の開発

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク