筋電信号を介したBrain Machine Interface(「手」及びヒューマン情報処理一般)

概要

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近年, 脳の運動野の信号から直接ロボットを操作することができるようにサルが学習しただけでなく, 実際に腕を動かすことなく, 考えただけでロボットを動かすことができるようになったと報告された.この成果の要因の一つとして, 脳の中に多数の電極を長く入れておけるようになったことがあげられる.これらの研究では, 脊髄損傷や筋ジストロフィの患者に対する治療を目的としている.このため, 思っただけでロボットやコンピュータのマウス操作が行えることを目指しており, ロボットの手先や画面上のカーソルを直接動かしている.しかし, 我々がものを持つときには, 対象物の重さに応じて適切に力を調整しており, 単純に位置だけを推定したのでは正しく制御できない.最近では, 体性感覚などのフィードバック信号も脳に伝達する研究も行われているが, 脳が自分の腕をどのように制御しているのかといった問題が解決されなければ, 本当に思い通りに動かせるBMIは作成できないのではないかと考えている.本報告では, 筋肉の活動を介した新しいBMIの手法を紹介する.
2005-10-13