安定性と忠実性を両立させる高解像度力覚レンダリングの開発(バーチャルリアリティ,<特集>インタラクション技術の原理と応用)

概要

論文の詳細を見る
本研究では,ビデオレート(60Hz〜)で実行する解析法ベースの剛体を扱うVR世界において高解像度力覚レンダリング(10kHzの力覚提示)を行うためのシステムを提案する.力覚の安定提示だけの実現であれば,VR世界と力覚提示装置をバーチャルカップリングにより接続し,危険な発振が発生しない低いカップリング係数で接続すればいい.しかしながら,安定提示のための実際のカップリング係数は非常に低い値しかとれず,剛体と力覚ポインタの結合度が低くなり,操作の忠実性が損なわれてしまう.また,ビデオレートという低更新周波数を10kHzの力覚提示装置の高更新周波数にどのようにアップサンプリングをするかが問題となる.提案するシステムは,安定性と忠実性の両立を,2役構成で約160倍のアップサンプリングを行うマルチレートシステムである.1段目のバーチャルカップリングにより剛体操作の安定性を,2段目の高解像度力覚補間レンダリングによりカップリングにより失われた提示面の忠実性を補償することを目指す.また,提案システムによって実際に安定性と忠実性がどのように両立されるのかを計算機シミュレーションにより検証する.そして,実際に6自由度の力覚提示装置を10kHzの更新周波数で制御し安定性と提示面の力覚クオリティ(忠実性)に関する評価実験を行うことで,その有妨性を示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
2007-03-15

安定性と忠実性を両立させる高解像度力覚レンダリングの開発(バーチャルリアリティ,<特集>インタラクション技術の原理と応用)

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク