複数の加速度環境でのボールキャッチングタスクにおけるタイミング予測(脳・ヒューマンモデリング2, 脳・ヒューマンモデリング, 一般)

概要

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これまで, ボールキャッチングタスクにおいて様々な研究が行われている.その多くは, 普通の重力加速度(1G)の状態でのキャッチングタスクであり, ボールが落ちてくる約100msec前から筋肉が活動を開始することなども知られている.最近, 宇宙空間(0G)でのキャッチングタスクと比較することで, 運動学習という観点からも調べられている.しかし, 1Gと0Gの極端な環境の比較であり, 0Gの環境では物体を落下させるために初速度が必要になり, 1Gの環境と直接比較することが難しいという問題がある.そこで, 本報告では, VRの技術を用いて1Gの近辺でを複数の加速度環境を構築し, ボールの接触した時刻を体性感覚を通して獲得するためにハプティックインタフェースを用いた.この結果, 複数の加速度を学習することが可能となった.そして, 1Gの学習は十分長い時間をかけて獲得しているため, 他の加速度を学習しても能力は変化せず, 他の過速度も最終的には, 重力加速度と同程度の誤差でボールを受け取ることが可能となった.
2005-10-10