<原著>看護学教員のロールモデル行動に関する研究 : 教員の特性と教員自身が評価したロールモデル行動の質との関係
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概要
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本研究の目的は,看護学教員のロールモデル行動の質を教員自身の評価結果に基づき明らかにし,その質と教員の特性との関係を探索することである.測定用具には,看漢学教員ロールモデル行動自己評価尺度と看護学教員特性調査紙を用いた.対象者は,全国の看護系大学・短期大学・専門学校に所属する教員1,457名であり,郵送法によりデータを収集した.質問紙の回収数は892(回収率61.2%)であり,有効回答は815であった.分析には,相関係数の算出と検定,検定,分散分析を用いた.結果は,わが国の看護学教員が学生を尊重し誠実に対応するというロールモデル行動の質が高いとする一方,職業活動の発展を志向し続けるという行動の質が低く,特に,研究への積極的な取り組みに関わる行動を十分に提示していないと評価していることを示した.また,ロールモデル行動の質に関係する教員の特性は,年齢,最終学歴,教員になった動機,所属施設の種類,所属施設の規模,教員経験年数,職位・役割,実習担当科目と臨床経験領域の一致,看護実践能力,仕事に対するやりがいの有無,大学・大学院在籍の有無,学会所属の有無,研究指導者の有無の13変数であった.
- 千葉大学の論文
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