授業過程を評価する学生の視点に関する研究 : 講義
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概要
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本研究の目的は、看護学教育における講義において活用可能な授業過程の評価スケール開発に向け、学生が持つ授業過程の質に対する評価視点を明らかにし、その中から、学生による授業過程の評価基準として採用する必要のある評価視点を見出すことである。便宜的抽出法により大学、短期大学、専門学校を抽出し、そこに在学する学生1425名を対象とした。データ収集は、自由記述式の質問紙を用い、学生への質問紙の配布は研究者が行った。質問紙の回収は、学生個々が返送する方法を用いた。回収した372の質問紙の内、有効回答347について、ベレルソンの内容分析の方法を用いて分析した。分析の結果、23カテゴリが形成された。すなわち、学生はこの23カテゴリの視点から、教員の提供する講義を評価していることが明らかになった。Scott,W.A.の式による一致率は、77%と82%であり、これらの一致率により、23カテゴリの信頼性を確認した。これら23カテゴリの内、18カテゴリは他の多くの研究者による先行研究において授業過程の評価基準として既に採用している評価視点であった。これら18カテゴリの内、本研究において評価基準として採用する必要のある評価視点としたのは、14カテゴリであった。残りの5カテゴリは、本研究において新たに見出された評価視点であり、これら5カテゴリの内、評価基準として採用する必要のある評価視点としたのは、2カテゴリであった。
- 日本看護教育学学会の論文
- 1998-03-31
著者
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