看護学実習における教授活動に関する研究 : 2年課程専門学校教員の特性と教授活動の関係

概要

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本研究の目的は、2年課程看護専門学校の教員を対象として、看護学実習における教授活動の質の現状を明らかにし、その質に関わる教員特性を探索することにより、2年課程看護専門学校教員の教授活動について検討することである。無作為抽出した全国の2年課程の看護専門学校のうち、協力の得られた教員240名を対象に、郵送法による質問紙調査を行い、有効回答117を分析した。その結果、わが国の2年課程看護専門学校の教員の約20%が、質の高い教授活動を行っていると認識している状況が明らかになった。さらに教員は、学生や患者への態度など情意領域の教授活動に関して充実していると認識しており、その一方で、教授技術の活用、指導の組織化、役割モデルなど認知および精神運動領域の教授活動については充実していないと認識していた。また、教授活動の質に関連する教員特性は、看護基礎教育課程、教員経験年数、年齢の3因子であった。本研究結果から、2年課程看護専門学校教員が教授活動において診断的評価を的確に行う必要性が示唆された。
日本看護教育学学会の論文
1997-03-31